【元地方銀行員の本音】地銀の就活・将来性・出世、適した人は?


大学卒業後、はじめてのキャリアは関西の地方銀行でした。銀行、人材、広告と渡り歩いたなかで見えた、銀行という世界について書いてみます。

あくまでも、ひとつの地方銀行でしかないので、全ての地方銀行がそうではないので注意ください。ただ、以下のことはすべてひとつの地方銀行のリアル。

地方銀行の就活

なぜ関西の地方銀行を就職先に選んだか?

大阪で生まれ育って、大阪に彼女もいたので、就職も大阪でしたいと考えて就活をしていました。関西の地方銀行だと基本的に関西圏で働けるので、志望度が高かったです。

面接は合計5回ありました。面接の内容は毎回似たようなもので志望理由ややりたいことなどを述べさせられました。「関西出身で街が好きだから関西の街に貢献したい」なんて言ってました。

今となれば、発言の内容なんてどうでもよかったのではないかと感じます。ある程度の若々しさ、フレッシュさ、素直さ、従順さが求められていたような気がします。実際働く上で、素直さや指示に従うことが求められたので。

地方銀行の研修

内定後の研修はけっこう手厚く実施してくれました。銀行員は資格取得が強烈に求められるので、資格対策や基礎的な金融知識について定期的に研修がありました。3年目までは定期的に研修が行われていました。

研修担当の人事の方々は、その銀行で優秀な成績を残した方が担当されていました。人事にいる人は出世コースとして、新人からも一目おかれる、あこがれのような存在でした。

人事もそうですが、管理部門に行くことは評価されていることを意味することが多かったです。(逆に左遷チックにいくこともありましたが。)

地方銀行の新人時代

新人時代は雑用メイン、各仕事の表層だけを習っていきます。毎朝早く行って支店に入れるようになるまでに店のまわりを掃除します。大手銀行だと掃除のおばちゃんがいると思うのですが、ボクのいた銀行では掃除も大事な仕事でした。

銀行では定期的に飲み会も実施され、3ヶ月に1度異動があるのでそのたびに実施されます。新人の役割としては、飲み会の会場とり、送別の品の買い出しなど。どこの企業でもそうかもしれないですが。

新人の1年目で、ある程度出来る人間は営業へ、顧客とコミュニケーションに不安が感じられるような新人は引き続き社内業務を継続させられます。第一の出世レースの差は、ここで生まれます。

地方銀行の営業

営業のはじまりは個人客への営業からはじまります。お取引のあるお客様へは、預金のお願い、投資信託や保険商品の提案販売、さらには年金口座、クレジットカードを作ってもらうよう営業します。

新規顧客の開拓も掲げられていて、チラシまき、ピンポンで飛び込み営業なども実施していました。非常に地道な根気のいる営業です。

個人差はあるかと思いますが、自分としてはお客様の役に立つ仕事をしている感覚がなかったです。綺麗事かも知れないですが、やはり人のためになるようなことをしたいという気持ちがあったので、どうもお客様にお願いして預金してもらったり、意味ないと感じてしまいました。

地方銀行の儲け方

地方銀行がどのように稼いでいるか。法人企業にお金を貸してその金利で稼ぐのが本業なのですが、当時から低金利で、かつお金を借りたい企業も多くなかったので収益としてはイマイチでした。

その当時で銀行の収益を支えていたのが、「手数料」でした。主には投資信託の手数料が銀行の収益として非常に重要なものとなっていました。投資信託というのは投資としてはそれほどいい商品・方法ではないですが、お客様にすすめて購入してもらうことをノルマとして課せられていました。

たしかに、余剰資金があるお客様には投資信託は売れるのですが、少し利益が出たら利益確定して、新しい投資信託に乗り換えをして、という形で、短期売買をしてもらうことで手数料を集めていました。(顧客メリットのない営業)

投資信託というのも一般的なお客様にとってはわかりづらく、銀行員のいうままに信じて買ってくれるお客様も多いです。自分としては、お客様の損にならないように正直に営業したつもりですが、とはいえこちら側の短期的なノルマのために乗り換えをうながしていた部分もあったのも事実です。

地方銀行の将来性

ぼくは銀行に入って半年ほど経ったとき、「この銀行は7年後にはなくなる」と感じました。

先輩方にもそれこそえらそうに「この銀行は沈みゆく船ですよね。」なんて言ってました。

なぜそこまで言ったかというと、本業である貸金で稼げていなかったところと、その後の改善も見えていなかった点。また、個人のお客様に対して、お客様のためにならない営業を全体的に行っていたため、その風土からも長続きはしないだろうと推測していました。

実際、もうまもなく合併されてしまうことから、直感は正しかったと証明されました。これからの銀行のビジネスモデルは頭打ちで、さらなる合併は続いていくでしょう。

地方銀行で働くよさ

これからの地方銀行で働くことはオススメできるのか。銀行、人材、広告と経験したなかで感じる、銀行で働くよさは「不安定な中の安定」です。

どういうことかというと、業界自体は斜陽産業で、売上も伸びずに徐々に下がっていくことでしょう。そういう環境に居ると、ふしぎなことに会社のみんなのテンションも落ち込みぎみになっていきます。イケイケ感はまずないでしょう。

そういう環境であっても、安定している業界なのは間違いないです。銀行は利益が落ちつつあるといっても、ストック型として利益を生み出してくれます。メーカーだとモノが売れないと利益にならないですが、銀行は1度お金を貸すと何年、何十年と利息が入ってきます。

これからの時代でも、公務員と同じように安定してサラリーマンとして過ごせることでしょう。多少の合併はあれど、いきなり首を切られるようなことはないでしょうから、安定志向の方であればオススメ出来る就職先です。

とはいえ、自分はもういちど働きたいとは思わない環境です。人によって向き不向きは大きいでしょう。銀行に入ったということで、のちのちの転職の際には「しっかりしている」と見られるような気もするので、合わなかったら辞めるくらいで就職するのもありかと。

これだけ書いたらある程度、自分に合う合わないが感じられたのではないでしょうか。もし質問があれば以下にコメントよろしくお願いします。







2 件のコメント

  • お久しぶりです。覚えてるかな?
    アーバンに内定貰うも、卒業出来ずに内定取り消し食らった神戸大学の田上です。
    結局その後、再度就活、今は愛知県の某地銀で働いてます。
    他の地銀も、同じような事をしてるんだなと思いました。
    本当に思うのが、顧客本位と言いながら完全に銀行本位な営業スタイルである事。
    かく言う自分も、来年3月末で退職するつもりやけど笑
    色々と自分の今の現状を見つめ直す上で、役に立つブログでした。

    • みんちょくん!懐かしい!!内定取消のインパクト強くてよく覚えてる!笑
      他の地銀もやってることって地域違えどやはり同じなんやねえ

      あの同期たちもすでに半分ほど辞めてるらしい笑
      次のステップ何するのか、FB上で報告待ってますー!!

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